ながらさん作「海のあをにもそまずただよふ」

ながらさん作
「海のあをにもそまずただよふ」







3rdより数十年後。
エイリアンの侵略を防ぐために作られた急襲機は大半がその役目を終えた。
一方で不要となった機体の多くが容易く海賊の手に渡ってしまい、洋上は無法地帯と化してしまう。
それら海賊を狩る者達「狩猟船団協会」
物語はある海賊船を狩るところから始まる。





RSO2の紹介2つ目はADVパートが特徴的な「海のあをにもそまずただよふ」
製作者のながらさんは以前RSOで「The herectrical sky」を出展されたこともある方です。
「超音速機パッケージ」と言った方が分かる人が多いかもしれませんがw
当時より台詞回しに定評があり、一方でシューティングにしては文章量が多すぎる点を指摘されたそうです。
そのため今回ADVスクリプトを採用し、正式作品では初めてのフライトアドベンチャーとなりました。







本作最大の特徴はやはりADVパート
丸々一つのミッションをADVパートとする場合も多々あり、全ミッションの約半分がADVパートと凄いボリューム。
量だけではなく質も凄いです。
今までありそうでなかった王道シナリオを「ながら節」とでも呼ぶべく巧妙な台詞回しで彩り、プレイヤーを作品世界に引き込んでくれます。
よもやフライトゲームでテキストに引き込まれるとは思いませんでしたw
そしてフライトパートも抜かりない。
巧みなカメラワークでイベントを盛り上げつつ、適量の敵を出現させしっかりゲームとして楽しませてくれます。
ただやはりADVメインのゲームというか、早く先の展開が知りたくなるあたりプレイ感覚がうたわれるものとかに似てましたw

さて、肝心のシナリオですが…ネタばれ回避のため言明は避けます。
まずはプレイしてみてくださいw
恐らく予想を上回るものが待っているはずです。





そしてなんとこの作品…途中で終わってますw


惜しい。ものすごく惜しい。いや、悔しい。
こんな美味しい所で終わらすとは…ながらさんもなかなかお人が悪いようでw
しかし楽しみが残って良かったかもしれませんね。

毎回新作が発表される度に思うのですが、殆どの人がその作品をクリアしてしまうと、もう一度話題に上ることってなかなか無いんですよね…
大作映画と週間連載作品とを思い浮かべていただければ分かると思います。
前者は強い印象を与え、流行期間は話題をほぼ独占します。一方で時期を過ぎるとその存在すら忘れられかねます。
後者は印象こそ薄いものの、「今週の○○どうだった?」等定期的に話に出てきます。

ゲームの宿命と思われていた一回ポッキリですが、今回こうして「続く」とされたことによって次回を期待する本来ゲームには存在し得ない楽しみが生まれました。
ひょっとして狙われてやったのでしょうか?w

ちなみに私が気に入ったのキャラはヒロインのサクラさん。
本編との絡みを期待する一方で、その特殊スキルを平和ボケパートで存分に発揮して貰いたいものですw
今後も期待!